はじめての村上龍のすすめ

小説の話

村上龍の本名は、村上龍ではない?

村上龍という名前はペンネームです。

本名は村上竜之助で、芥川龍之介に恐れ多いということで、村上龍と名乗っています。

1952年生まれ、出身は長崎県佐世保市です。

テレビではカンブリア宮殿などで知られていますが、本業は小説家であり、過去には映画監督脚本もやっておりました。

新しい事に挑戦する姿勢は素晴らしく、電子書籍がまだ一般的でなかった頃、株式会社G2010という電子書籍の会社を立ち上げています。

現在もなお、電子書籍やリッチコンテンツ(書籍でありながら音楽が流れたり)を提供しております。

また、JMM(Japan Mail Media)というメールメディアの活動も続けております。

昔は、様々なジャンルの専門家が時事について読み応え抜群の専門的な投稿をしており、勉強させていただきました。

現在では、冷泉彰彦『from 911/USAレポート』のアメリカ合衆国に関するレポートが多いです。

アメリカ合衆国に関する専門的な記事を読むことができます。

本業の小説においては、群像新人文学賞(1976年)、芥川龍之介賞(1976年)、野間文芸新人賞(1980年)、平林たい子文学賞(1996年)、読売文学賞(1998年)、谷崎潤一郎賞(2000年)毎日出版文化賞(2005年)、野間文芸賞(2005年)、毎日芸術賞(2011年)があります。

さて、そんな村上龍のおすすめ5冊を紹介していきます!

コインロッカー・ベイビーズ


村上龍の3作目の小説にあたり、個人的には村上龍の最高傑作だと思っております。

近代文学の金字塔として、いつまでも語り継がれる作品でしょう。

簡単なあらすじ

1972年夏、キクハシはコインロッカーで生まれた(捨てられた)。

2人は孤児院で暮したのち、九州の島で生活をしている夫妻の養子となった。

そしてある日、本当の母親を探しに行くと、ハシは島から消えた。

ハシを追って東京へ向かったキクは、鰐と暮らす美少女アネモネと出会う。

歌手として頂点に上り詰めるハシ、世界を破壊できるという「ダチュラ」を追い求めるキクアネモネ

愛と幻想のファシズム


日本が米ソと対等の立場になる為、独裁国家になっていく物語です。

アラスカでハンターをしていた主人公トウジを、もう一人の主人公ゼロが日本の独裁者にしてく物語です。

トウジのキャラクターは、独裁者たるカリスマを兼ね備えており、それが見事に描かれています。

これ程大規模に書かれた政治経済小説があるでしょうか?

簡単なあらすじ

トウジは日本への帰国直前、アラスカの酒場で飲んだくれていた日本人のゼロと出会う。

トウジはゼロに誘われ、政治結社「狩猟社」を結成、独裁者としての頭角を現していく。

世界経済が恐慌に向かい、日本が未曽有の危機を迎えた頃、民衆は「狩猟社」の支持をしていく。

核武装をはじめ、サイバー攻撃を仕掛け、米ソと対等の地位を手に入れていく…

五分後の世界


終戦を迎えず、戦い続けているパラレルワールドを描いている作品です。

主人公は、時計の5分進んでいる世界に迷い込む。

村上龍自身が、あとがきにて「最高のものになった」とコメントしている作品です。

ゲーム化もされており、また同じ世界観での続編もあります。

日本は本土戦をせずに降伏しましたからね。

こんな戦争の結果は、他にはありません。

簡単なあらすじ

箱根でジョギングをしていたはずの小田桐は、気付くと分からない場所で、集団行進に紛れ込む。

そこは、時計の5分進んでいる「もう一つの日本」だった。

この日本は地下に建設され、人口はたった26万人。

第二次世界大戦終結後、日本国民としての誇りを失わず、連合国軍を相手にゲリラ戦を繰り広げていた…

69 sixty nine


村上龍の作品といえば、基本的に”重い”のですが、これは違います。

作者自身が、楽しい作品を書こうと思って書いた、とコメントしている作品です。

とにかく底抜けに明るく楽しい作品です。

妻夫木聡主演、宮藤官九郎脚本、で映画化もされております。

簡単なあらすじ

ベトナム戦争と学生運動に揺れる1969年、佐世保に住む高校三年生のケンは、学校のマドンナの気を惹くため、友人のアダマら学校のバリケード封鎖しようと実行する。

バリ封は成功するが、停学処分となるが、学校のマドンナには接近成功。

停学明け、次はフェスティバル開催を目指して活動していく。

テニスボーイの憂鬱


この小説はめちゃくちゃすごいです!

上下巻と長期にわたる物語なのですが、主人公が不倫をするだけの、

ひじょーに退屈な物語です。

ただ、たったひとつのメッセージは強烈です。

今日、お前の人生に小便よりしたいことがあったのか?

無いのであれば、お前の人生は小便以下だ!

簡単なあらすじ

地主の息子でステーキ屋を経営する主人公。

退屈な人生を過ごす彼は、趣味のテニスをすることが、人生の楽しみ。

そんな主人公の前に、二人の女性が現れ…